天使と聞けば、きっと誰でも子供を思い浮かべる。悪魔と聞けば、僕は、怪物を思い浮かべた。ほとんどの人は、大人、もしくは怪物を思い浮かべるのではないかと思う。
しかし、本当の悪魔の姿は誰にもわからない。もしかすると、それは子供なのかもしれない。
子供の心の中には悪意は存在しない。大人になれば、簡単にアリを踏み潰してやろうなどとは思わない。
それはアリの命を奪うという悪意が心の中で働くからであり、子供が悪意なくトンボの羽をもぎ取る行為とは違う。
子供の悪意なき悪戯はどこから生まれるのか。親から受け継ぐ遺伝子がそうさせるのか。嫉妬、愛情への飢えからか。サイコパス。いや、だれかに操られているだけなのかもしれない。
この映画の悪魔の化身ローダは、愛情の飢えからではなく、殺人鬼である祖母からの隔世遺伝によって、特別な殺人の才能を与えられた。
彼女は優れた殺人鬼に必要な能力、決して揺るぐことがない冷静さを持っている。
最後は天によって罰せられるが、それはなにを意味しているのだろう。
神にしか、彼女の純粋な悪戯は罰することができないということか。

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