本当にすばらしいものは、すぐに忘れてしまうものだと思う。
すばらしいという記憶だけが残り、内容は忘れてしまう。だからもう一度観たい、聴きたい、と思う。
ゴッドファーザーはまさにそんな作品で、3までシリーズ化されていること、個々の上映時間も2時間強あることも影響しているが、どの出来事が起こり、どうなったか?があまり記憶に残っていない。
ただどの場面もそれぞれ独立できるほどの美しさを放ち、動く絵画を見ているような感覚を持った。
最近は手堅くヒットさせるため、高低の差を見せるためのいわゆるジェットコースタームービーが多いが、
商業主義ではない映画は、でこぼこの道をいかに平坦に見せるために重点を置いているために、すばらしい映画が多く生まれている。
しかし3作目に関しては、商業主義に走ったとコッポラ監督自身が語っている。
ストーリー、音楽、演技、衣装、照明、構図、すべてが超一流で、すばらしいとしか表現できない映画。
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