印象に残る殺人シーンといえば、なんだろう。
僕にとっては、「殺しのドレス」「サイコ」
スタイリッシュに計算された「プラネット・テラー in グラインドハウス」などだろうか。
しかしなんといってもこの「ノーカントリー」の手錠で警官を絞め殺すシーンはすばらしい。
カット数を最小限にとどめたこのシーンは、今後30年は新鮮さを残してくれると思っている。
ほぼ全編で音楽が使われていないこの作品は、狂気を持った殺人鬼が持つ空気銃による発砲音が観客の聴覚に恐怖をもたらすエッセンスとなっている。
ハビエル・バルデム自身がお気に入りではないと語っていた髪形や衣装は、僕には時代を感じさせないとても魅力的なものにみえた。
There will be bloodがラストシーンをもう一度作り直していれば、アカデミー賞はどちらに転んだかわからない。
しかし、この映画にはスキがない。
0 件のコメント:
コメントを投稿