カートコバーンはいつも汚れた服を着ているイメージがある。スティーブ・アルビニだって、エディヴェダーだって、服は汚れている。彼らにとって洋服は汚れているのが当たり前で、汚れていなくては気がすまないんだろうと思う。
クエンティン・タランティーノ監督にとって映画は、エンターテインメントではないといけなく、殺人がなければ映画とはいえない。おそらく殺人によるアドレナリンの分泌が観客を一番興奮させる、と思っているんではないだろうか。
この作品は約2時間半あり、普通の映画よりも長い。しかし、この内容からみて、この長さは、適切か、やや短く、長くはない。
タランティーノ監督はおそらくこの長さを気にしていて、観客の注意をそらさない工夫がみられる。
全体の約30分ごとに、バイオレンスを入れ、20分ごとに、クリアなレコーディング状態の音楽を、効果音のように音量を上げて挿入する。
これらをすることにより、観客は2時間半という長い時間を、集中力を極端に下げることなく観ることができる。
ブラット・ピットの演技もエンターテインメントを感じさせる。訛りの入った英語を使うこの役は、「あのブラット・ピットが!」と思わせることしか目的はない。
衣装や編集、特殊効果でここは違う、と思う箇所があり、映画としては完璧ではないかもしれない。
ただこれはエンターテインメントなんだから、小さいことは気にせずに楽しもう。
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