こんにちは。
キューバを後にし、僕が向かったのはメキシコシティ。
ここからは出国の日にちは気にせずに、のんびりと歩き回れる。
キューバからの直行便でメキシコシティに着いたのは午後7時頃。ささっと入国審査を済ませ、まずはATMを探し、メキシコペソを引き出す。キューバではこれができなかったので、まずは一安心。
そして地下鉄へ。窓口でチケットを買い、プラットフォームへ歩いていると、おじさんが話しかけてきた。
「日本人?」
お決まりの手だ。
様子を伺いながら話していると、何かを売りつけてくる様子はないし、身なりも普通の背広を着たおじさんだ。私は大学の教授で、横浜に学会で行ったなどと言い出した。
途中まで一緒だから一緒に行こうと言われ、僕は乗り換えも不安だったので、誘いに乗り、一緒に行くことにした。
おじさんはチアパスの出身で、今夜の夜行バスで帰るのだという。ただ、実は昼からトラブルが続いて、、
と言うので、何があったんですか?
と訊くと、タクシーに乗ったところ、どこか知らない所へ連れて行かれ、タクシーから無理やり出され、2、3人に強盗にあったのだという。脚を引きずって歩いているのは、その時に棒で殴られたからだ。と。
確かにずっと脚を引きずっていたし、メキシコのタクシーは危険だという情報もみていた。
ただ、ホントか?じゃあ何故地下鉄に乗る金がある?そしてバスにも乗ろうとしているじゃないか。僕は半信半疑で話を聞いていた。
おじさんはその後、地下鉄は危ないから荷物を前で持つように、とか、タクシーは気をつけろ、とかこのあとはこう乗り換えれば目的地に着けると教えてくれ、最後にメールアドレスをを紙に書いて渡してくれ、チアパスに来る際は連絡してくれ。と言ってくれた。
そして別れ際。
「言いにくいのだが、気を悪くしたら申し訳ないのだけれど。」
と言うので、何ですか?と訊くと。
「お金を少し恵んでくれんか?」
ああ、やはりか。
でもまあ、親切に途中まで乗り換えも教えてもらいながらついて来てもらったし、いいか。と思いながら財布を出すと。
「500円位くれると嬉しいんだが」
なぬ?こんなことを言ってくるとは、、と急に腹が立ってきたが、僕は少し多めに渡した。
「ありがとう。これでバスが少しいいクラスのものに変更できる!ありがとうな。」
と言って、去っていった。
僕は乗り換えの地下鉄に乗りながら、また腹が立ってきた。
そうか。これがメキシコか。。。
と同時に、こう思った。
もしもあのおっちゃんが日本人を狙い、僕から金をせびることに成功したおかげでこれからも日本人を狙い続けるのだとしたら、僕は申し訳ないことをしてしまった。と。
僕が予約していたホステルは、街のど真ん中のにあるホステルだった。夜9時頃、警戒心を強めながら10分ほど歩き、ようやくホステルへ到着。
街はかなり静かで、人通りは少なかった。
部屋は予約した際にドミとシングルの値段が同じだったので、もちろんシングルに。
移動日はやはり疲れるので、シャワーを浴び、すぐに寝ることにした。
と、またイライラしてきた。
もうあの強盗にあった話が本当であろうと嘘であろうとどうでもよくなっていた。
キューバを後にし、僕が向かったのはメキシコシティ。
ここからは出国の日にちは気にせずに、のんびりと歩き回れる。
キューバからの直行便でメキシコシティに着いたのは午後7時頃。ささっと入国審査を済ませ、まずはATMを探し、メキシコペソを引き出す。キューバではこれができなかったので、まずは一安心。
そして地下鉄へ。窓口でチケットを買い、プラットフォームへ歩いていると、おじさんが話しかけてきた。
「日本人?」
お決まりの手だ。
様子を伺いながら話していると、何かを売りつけてくる様子はないし、身なりも普通の背広を着たおじさんだ。私は大学の教授で、横浜に学会で行ったなどと言い出した。
途中まで一緒だから一緒に行こうと言われ、僕は乗り換えも不安だったので、誘いに乗り、一緒に行くことにした。
おじさんはチアパスの出身で、今夜の夜行バスで帰るのだという。ただ、実は昼からトラブルが続いて、、
と言うので、何があったんですか?
と訊くと、タクシーに乗ったところ、どこか知らない所へ連れて行かれ、タクシーから無理やり出され、2、3人に強盗にあったのだという。脚を引きずって歩いているのは、その時に棒で殴られたからだ。と。
確かにずっと脚を引きずっていたし、メキシコのタクシーは危険だという情報もみていた。
ただ、ホントか?じゃあ何故地下鉄に乗る金がある?そしてバスにも乗ろうとしているじゃないか。僕は半信半疑で話を聞いていた。
おじさんはその後、地下鉄は危ないから荷物を前で持つように、とか、タクシーは気をつけろ、とかこのあとはこう乗り換えれば目的地に着けると教えてくれ、最後にメールアドレスをを紙に書いて渡してくれ、チアパスに来る際は連絡してくれ。と言ってくれた。
そして別れ際。
「言いにくいのだが、気を悪くしたら申し訳ないのだけれど。」
と言うので、何ですか?と訊くと。
「お金を少し恵んでくれんか?」
ああ、やはりか。
でもまあ、親切に途中まで乗り換えも教えてもらいながらついて来てもらったし、いいか。と思いながら財布を出すと。
「500円位くれると嬉しいんだが」
なぬ?こんなことを言ってくるとは、、と急に腹が立ってきたが、僕は少し多めに渡した。
「ありがとう。これでバスが少しいいクラスのものに変更できる!ありがとうな。」
と言って、去っていった。
僕は乗り換えの地下鉄に乗りながら、また腹が立ってきた。
そうか。これがメキシコか。。。
と同時に、こう思った。
もしもあのおっちゃんが日本人を狙い、僕から金をせびることに成功したおかげでこれからも日本人を狙い続けるのだとしたら、僕は申し訳ないことをしてしまった。と。
僕が予約していたホステルは、街のど真ん中のにあるホステルだった。夜9時頃、警戒心を強めながら10分ほど歩き、ようやくホステルへ到着。
街はかなり静かで、人通りは少なかった。
部屋は予約した際にドミとシングルの値段が同じだったので、もちろんシングルに。
移動日はやはり疲れるので、シャワーを浴び、すぐに寝ることにした。
と、またイライラしてきた。
もうあの強盗にあった話が本当であろうと嘘であろうとどうでもよくなっていた。







