2013年9月10日火曜日

アンドレアス・グルスキー展

彼はおそらく数学的な計算能力が抜群に高いのではないだろうか。
全体的な比率で言うと、より感覚的感性を基礎とするアーティストが大半を占めると思うが、彼はすべてを計算における理詰めで構成していくタイプではないかと感じた。
それは彼が最新の技術を駆使した写真加工を多用するからでもあり、むしろ必然的なスキルであるとも言えるだろう。
絵画との中間的な印象を与える作品は、連作「バンコク」において顕著である。
またほぼすべての作品において、遠近感をなくすようにピントを合わせず、それは観る者にその場にいるかのような錯覚を与えている。
「プラダ」などの作品においての照明と構図による密閉感の表現は高級感を損なわず、他の作品を含めた全てにそれと感じさせる個性はまさに、私たちは一流のアーティストの作品を観ているのだ、という安心感を感じさせてくれる。

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