気になった点をいくつか。
衣装はかなりの出来のよさで、50年代後半、60年代前半の質がよく再現されている。
特に二人の犯罪者のヘアメイク、衣装は最高で、エディ・スリマン的な要素を感じた。
シャンブレーのシャツがかっこいい。
カポーティが家のなかの独房へ訪問するシーンでは、犯人が鉄格子まで近づけば、カポーティを上から見下ろすショットが入り、離れれば、下から見上げるショットが入る。
ベタではあるが、まだ信頼関係が気づけていない状態で、カポーティが犯人を恐れているという心情を表している。
犯人とカポーティの信頼関係の描き方という点では、かなり省かれているという印象を受け、ここは省く点ではなく、既に長い上演時間をさらに延ばしてでも、描かなければいけなかったと感じた。
監督のベネット・ミラーは劇映画初監督のようだが、それを感じさせなかった。
しかし、賞を取れるレベルではない。

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